アンサングシンデレラ

アンサングシンデレラを薬局薬剤師が解説!患者さんはもっと薬剤師を頼って欲しい!

ドラマ、アンサングシンデレラ病院薬剤師の処方箋が始まりましたね♡

二話までのお話をご覧いただき、薬剤師のイメージって変わったのかなーーー?と思う薬局薬剤師がドラマ、アンサングシンデレラについてここはちょっと?

など、感想も交ながらお話ししたいと思います。

ネタバレが含まれますし、薬剤師の意見と言っても一個人の意見ですので、もし不快に思われた方は退出してくださいね。

アンサングシンデレラの調剤室が広すぎる件に関して

アンサングシンデレラで出てくる調剤室の広さが広すぎる!と私は驚いています笑

また、多分病棟との行き来しにくすぎる設定になってると思うんです。。。

実際の薬剤師は病棟業務担当の薬剤師以外はほぼ調剤室に籠もりっきりになるので、石原さとみさん演じる葵みどりのように走り回ってないです。。。

で、その調剤室なんですけど、病院での薬剤師の立場の低さはみなさんが感じられている通りだと思います。

(むしろ、萬総合病院の薬剤師の地位は高い方だと感じました。)

立場が低いので、土地も与えてもらえないのが現状ですw

なんか、すごいスムーズに葵みどりと刈谷さんが調剤しているシーンとかありますけど、実際は人が二人背中合わせでしか通れないようなスペースしかないので、前を向いて歩いたり、横向きで歩いたりしないといけないのも大変なんです笑

で、薬の種類ってめちゃめちゃあるんで、あの見えてる棚以外に引き出しを引くシーンもめちゃめちゃあって、

むしろ引き出しで足ぶつけて青痣ができる!なんてシーンがあると、

わかるーーーーーー!

ってなります笑

で、なぜか家に帰ってくるとめちゃめちゃ青痣ができてて、電子機器も多い調剤室では配線でこけそうになることも多く、患者さんに笑われながら、大丈夫?と声をかけられることも多いですw

なんかそういう無駄なストレスのなさそうな調剤室だなーーーーって思いました笑



クラリスロマイシンとカルボシステインを子どもに飲ませる1番の注意点は?

第二話でお子さんにクラリスロマイシンという薬とカルボシステインという薬を飲ませなければならないお母さんが、

クラリスロマイシンをオレンジジュースに混ぜて与えると、めちゃめちゃ苦くなって飲めない!

というシーンがあります。

葵みどりさんがお母さんに実際に飲んでもらって、めっちゃ苦い!ってなるんですけど。。。

そもそもなんですけどね、

朝夕食後に二つの粉薬を飲ませる時、

混ぜちゃいません?

で、

カルボシステインとクラリスロマシンは

絶対混ぜてはいけない薬

なんです!!!

オレンジジュースに入れた時と同様に、粉同士を混ぜるだけでめちゃめちゃめちゃめちゃ苦くなります!



なので、私がお薬をお渡しするときは

この薬とこの薬は飲むタイミングが同じですが、

絶対に混ぜないでください。

とお伝えします。

別々で飲ませるの、大変ですよね。。。

でも、混ぜた方が大変なのでこの二つの薬は絶対に混ぜずにあげてくださいね♡

説明されなかったら絶対にやってしまうこと。

そんなことも想像しながら薬剤師として100個伝えたいことがあるけど、スピードも大切。

だからこそ必要な情報を的確に患者さんのご様子や今までのお渡し歴などを考慮して考えていくのです。。。



一日二万歩も歩く薬剤師はほぼいない。むしろ狭い空間をせかせか歩く

調剤室が広すぎる!

と書いてたんですが、本当にアンサングシンデレラの調剤室は広くて恵まれてます。

確かに結構歩くんですけど、立ちっぱなしというのはあってるんですけど、めちゃめちゃ小さい空間を歩き回ってる、というイメージが近いです。

極端に言えば、家庭のキッチンの端から端までを1日に100往復くらいする?イメージです。

なので、忙しい時はリアルに目が回ります。。。

錠剤がぐるぐる回って見えたり。。。

そういう謎のしんどさは、実際に働かないとなかなかわからないことだから、

一日二万歩も歩いて大変だ、ということにしてくれているのかもしれません。



薬局薬剤師の大変な仕事は薬歴管理!

病院薬剤師さんは調剤が大変なんだなーーーってイメージかもしれませんが、

なぜそういうイメージになるかというと、病院薬剤師さんは

入院患者さんの対応は1日に10人程度だったりするからです。

入院してきた患者さんの薬の管理をしたりと忙しいことも多いのですが、

薬歴管理業務が圧倒的に薬局では大変です。

薬をお渡しして終わりにするのではなく(病院薬剤師も)、

そのお渡しした中でお伝えした内容であったり、患者さんからの相談を受けた場合はその内容を記載する義務があります。

なので前回違う薬剤師にもらったのにこの人も自分のことを知っているんだ。

という現象が起きるわけです。

本当はお渡しして、薬歴を記載して。。。

という順番にしたいのですが、

それだと待っていただいている患者さんが何してるんだ?

ってなるので、

午前中など忙しい時間は薬を用意してお渡しして。。。

というのをひたすら繰り返し。合間で薬歴を記載し。。。

比較的余裕のある昼間に薬歴をめちゃめちゃ必死に書く。そして夕方からの患者さんの来局に備えるんです。

なので、薬剤師は患者さんのお顔と薬とパソコンの画面ばっかり見てます。

て、パソコンの画面ばっかり見て仕事しないといけない方からしたら全然しんどくないですよね!!!すみません。。。



処方箋をさばく、という言葉を使って欲しくない。

アンサングシンデレラに出てくる調剤の鬼のような刈谷さんという方がいらっしゃいますよね。

いつも、処方箋をさばく。

と言っているのですが、

実際に確かに使う方もいらっしゃるのですが、

処方箋をさばく

という言葉を

私は個人的に絶対に使わないようにしています。

というのも、処方箋が1日に800枚あったとしても、

それは私たちにとって1日に800枚あるだけであって、

患者さんにとっては一人一枚の大切な処方箋なんです。。。

だからこそ、

患者さんがあるに決まってるだろう。

と思っている薬がめちゃめちゃレアな薬であることもあるし、

大変な思いをして受診して、

めちゃめちゃレアな薬だと思っていたら、

めちゃめちゃ一般的な薬だったりするんです。



そんな患者さん一人ひとりのエピソードを大切にしたい。

だから、捌く、という言葉で表現して欲しくないなって。

全ての患者さんにその瞬間にできることを考えたい。

私も相当めんどくさい薬剤師だと思われていました。

熱血で、やる気満々で、めんどくさい薬剤師です。

アンサングシンデレラの第3話ではドラッグストア薬剤師の話が出てきます。

どんどんやる気がなくなってしまうこともあります。

でも、誰も熱血じゃなくなってしまったら本当に薬剤師の仕事は不要なものだと思われてしまう。

そうなって欲しくない。

だから、自分が薬剤師として頑張っていくためにもアンサングシンデレラというドラマをこれからも応援し続けたいと思います。